#Stayhome期間のTwitterムーブ

はじめまして。

今回の担当はPR BANKのメンバー、Misato(@Misato14522789) です。

宜しくお願いします。


今回はツイッタランドの住人(居住9年目)でもある私が最近注目した、

TL上でのムーブメントについて紹介し、流行った理由を考察したいと思います。


目次

・事例① カラーバリエーション豊かに推しを羅列!「ほろよいチャレンジ」

・事例② 妄想炸裂!「都合のよい相関図」

・まとめ


・事例① 推しを羅列「ほろよいチャレンジ」

4月下旬に、突如カラフルなサントリー「ほろよい」のパッケージ画像の横に

よく似た色合いの写真・画像が並んだツイートが続々と投稿されました。

▲ar編集部のツイート 

▲ルゥーナさんのツイート

好きなアイドルやキャラクター、ファッションコーデやネイルの画像をサントリー「ほろよい」缶のとなりに並べ、「#ほろよいチャレンジ」のタグをつけて投稿するのみ。サントリー発信ではなく一般ユーザーが始めたものと思われます。著名人も自分の写真を投稿して乗っかったことで、トレンド入りしていました。


<ポイント>

・近年の承認欲求ならぬ「布教欲求」をくすぐる

参考:自ら公言する「オタク女子」が急増!(https://www.fnn.jp/articles/-/26071

オタクはもはや蔑称ではなくステータスとなった時代。ディズニー、アイドル、アニメ、コスメ、文房具までジャンルの違うオタクが群雄割拠する中、彼らからジャンルを超えて伝わってくるのは「布教したい」精神であると考えます。

「#ほろよいチャレンジ」は、自分の好きなものを広めたい、というニーズに合致していたためここまで広がりを見せたといえそうです。

直近見られた他の布教心理をくすぐる現象は、コロナ自粛期間の「#気が滅入る状況を忘れさせてくれる映画」紹介タグや「#sailormoondrawchallenge」等があります。

企業事例発信のものはまだ多くないですが、MARVELの「#家にいれば君もアベンジャーズ」やLEGOの「#LetsBuildTogether」等は布教欲求をくすぐる例としてあります。


・事例② 妄想炸裂!「都合のよい相関図」

こちらはGW近辺、好きな芸能人やキャラクター等素材を貼り合わせ、自分との関係について妄想を炸裂させた画像が頻繁に流れてきていました。なぜか全員自分に甘く、文末はすべて「私のことが好き。」で締めくくられることが特徴です。最近では自身のフォロワーで構成された内輪で楽しむ相関図ツイートも頻繁に見られます。


▲MAI@イエベ秋 さんのツイート

▲まろん さんのツイート


<ポイント>

・「構文」を活用してムーブメントを起こす 

ユーザーがあとから当てはめるだけでよい「構文」を用意してあげることで、TL便乗のハードルがグンと下がります。1から自作する手間、ある種の「イタさ」のようなものも軽減されます。

最近流行っている上、フレームを用意してくれているんだから、自分はそれに乗っかっただけ、と言い訳が立つように“お膳立て”してあげることがポイントではないかと思います。

この心理を応用した企業事例としては、PRTIMESが行った「4月1日夢の日」や資生堂「コラ画像配布」等がありますね。



・まとめ

新型コロナによる自粛期間中は、暇を持て余した人々によるTL上での「大喜利」がいつもより活発に、より大規模に行われていたように思います。

こういった便乗したくなるコンテンツを企業発信で行うとなる、既に多くのファンを獲得していない企業でないと難しいのでは?といった懸念や、企業発信の「構文」にはキャンペーン色を感じて便乗が起きないのでは、ということも考えられます。

が、そういった場合にはむしろ・・・

「流れを読んで波に乗っかってみる」というのも手ではないでしょうか。

手厳しいTwitter民をシラケさせてしまわないためにも、「流れを読んで」、はかなり重要なポイントです。

とはいえ、自社製品という「推し」を布教したい!という素直な態度をムーブに乗っかって示す行為は案外温かく受け入れられ、無数にいるTwitterユーザーとのリレーションを構築するヒントになりえるのかもしれません。

PRBANK

国内外のPRコミュニケーション事例紹介を紹介する、ケーススタディブログです。